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2010年12月11日 (土)

抗インフル薬の影響

 いくら 『学会調査』 だの, 『○○大グループ』 だのといった枕詞をつけたところで,似非科学は似非科学なのである
 
 抗インフル薬、胎児に悪影響なし…学会調査
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101211-00000583-yom-sci

 私は,抗ウィルス剤というものの使用は,なるべく避けた方が良いのではないかと思っている

 クスリ漬け国家・日本

 日本産科婦人科学会は 『胎児に悪影響なし』 と言い,記事の中では 『赤ちゃんへの悪影響はなかった』 と書かれているが,これらの意味はだいぶ違う
 この新聞記事によれば,学会で調べたのは,ほんの150人程度のサンプル数において 『流産したかどうか』 を調べただけであって,生まれてくる赤ちゃんの脳神経系や内臓の発達に影響があるのかどうかについて,入念な追跡調査をしたわけではない
 また 『悪影響が無かった』 という結論も,流産したかどうかという限られた観察では差異が見つけられなかったという,いわゆる “ネガティブ・データ” に基づいたものだ
 ネガティブ・データは,ひとつの部分的な事実であっておろそかにはできないけれども,そこから何か大きな結論を引き出そうとすることは間違いである
 『宇宙人がみつけられない,だから宇宙人なんて存在しないのだ』 と言うのと一緒だ
 悪影響が 『無い』 のではなくて,現時点では悪影響が 『見つけられなかった』 だけであり,それをこうして学会で報告するのは自由だけど,科学論文としてはかなりレベルの低いものになる
 そういうレベルの発表に基づいて, 『赤ちゃんの・・・』 なんていう記事を書いて,抗ウィルス剤をもっと飲め飲め言うのは,いわば二重のインチキであると思う
 製薬会社からどれだけの研究資金が支給されたのか知らないけれど,こういう赤ちゃんに影響しかねないクスリの使用を促進させるために,こうした発表を持ち出すというのはかなり危険だと思う
 日本の医者は抗ウィルス剤を湯水のように処方しているというし,その使用量は世界でダントツのトップだ
 昔日本にもあり,ついこないだ中国にもあった毒の粉ミルク事件みたいなことにならなければよいが,と心配になってしまう

 

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